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東日本大地震から1ヶ月あまりが過ぎました。地震で被災した人もいますし、大部分は大津波で被災された人が多いですね。
被災された人の中には、高齢者・要介護者などが多数、含まれていますけど、復興対策の中には、高齢者・要介護者に対する方策が十分とはいえないようです。復興の対策を、宮城・岩手・福島・茨城などの被災地ではなく、東京で考えていますから、理想論・机上論になってしまいます。
そんな中、大地震・津波で被災した介護施設では、どのように将来の計画をすべきでしょうか・・・・・
地震関係の報道の中で、高齢者介護施設に関する記事です。↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
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東日本大震災 懸命の避難途中に悲劇…大船渡の特養施設(毎日新聞 4月23日配信)
東日本大震災で津波の被害を受けた岩手県大船渡市三陸町の老人福祉施設「さんりくの園」は、特別養護老人ホームとデイサービス利用者の80代前後の計56人が死亡または行方不明となったほか、職員1人が死亡した。
犠牲者のほとんどは寝たきりや車椅子利用者。中庭に集まった後、高台への避難途中に流されたという。
運営する社会福祉法人の佐藤敬一郎理事長は23日、市内であった慰霊祭で「心からおわび申し上げる」と陳謝した。
◇ほとんどが寝たきり、車椅子利用…56人死亡・不明
及川寛次郎施設長(63)によると、地震のあった3月11日、犠牲者が集中した特養ホームには計67人の入所者とショートステイ利用者がいた。
職員約10人が手分けしていったん全員が中庭に避難。
ラジオで大津波警報発令を知ったため高台の公民館に向けて車椅子を押して坂道を上り始めたところを津波に襲われた。
避難できたのは十数人だった。
24人いたデイサービス利用者は車2台で避難させようとしたが、1人は車が津波で横転した際に流され、もう1人は乗り遅れて流された。
施設は海から約1キロ。
1階天井付近まで浸水したという。
及川施設長は「1933年の昭和三陸地震津波でも園の場所は浸水せず、津波は想定していなかった。
職員は規定の人数がいたが、手いっぱいだった。責任は感じている」と話した。
特養ホームにいて行方が分からない大和田ヤエ子さん(79)の長女智子さん(43)=大船渡市大船渡町=は「(職員は)一生懸命やってくれたのだろうが、早く高台に避難させてほしかった」と話した。
母ちよみさん(94)が行方不明になっている吉田秋男さん(63)=同市=は「職員10人では67人を助けられなかっただろう」と語った。
◇慰霊祭で家族「悲しく、残念」
慰霊祭は園近くの市立越喜来中学校体育館で開かれ、遺族と行方不明者の家族ら約500人が参列。
母ユキさんを亡くした田端豊三郎さんが「自然の力とはいえ、悲しく、残念だ」とあいさつ。
一人一人の名前が読み上げられた。
市消防団員の男性は慰霊祭の後「施設にいた人を助けられなかった」と泣き崩れた。
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地震で倒壊しなかった介護施設でも、津波によって倒壊し、復旧できない介護施設は多数あるはずです。
介護施設では、入居者(利用者)の事が中心の話題になります。介護職員は、仕事ですから入居者を助ける必要がある・・・・そうは言っても、津波という異常事態において、自分が助かるほうが大切!というのも現実です。
「さんりくの園」の場合は、10人の介護職員で11人を助けたということになります。介護職員の1人も津波の犠牲になっています。
地震・津波は自然災害ですから、寝たきりの高齢者・車椅子利用の高齢者などであれば、介護職員1人で1人の高齢者を助けるのが限界かもしれません。特に、認知症のある高齢者の場合、言葉で説明し説得するよりも、非常時には、力づくでの対処も止むを得ませんね。
介護職員にとって、多くの入居の高齢者の命を助けられなかった事は、後々、トラウマになるかもしれないですね。
介護の仕事をしていて思うのは、地震・津波への対処については、限界がある!!というように、割り切る事かもしれません。私が働いている介護施設は、海はないけれど、山の麓ですからがけ崩れが怖いですけど・・・・
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地震・津波は起きてしまったことです。しかし、介護施設が被災した事によって、介護職員の解雇!という問題が広がりそうです。メディアでは、あまり取り上げられませんけど、介護施設が被災して再開のめどが立たなければ、介護職員の解雇になるのは、当たり前です。
介護施設の場合、初期の建設費用などで、多額の借金が残っている施設が多いですから、再開する資金力のある施設は、どれくらいあるのでしょう????
金融機関としても、追加融資するという判断は難しいですね。結局、閉鎖される多くの介護施設と共に、介護の仕事を失う介護職員も出てきます。
介護の仕事がイヤになったのではなく、職場がなくなってしまっての離職ですから、再就職への道は険しいですね。
介護の仕事は、介護保険からの収入に頼っていますから、低賃金です。他の地域に移って、アパートを借りて介護の仕事をする事はできないですね。私自身の収入で、アパートなどの家賃が必要であれば、介護の仕事では生活できませんね。
結局、介護の仕事から離れざるを得ないという現実が突きつけられます。高齢社会になって、介護職員が必要!!と言っても、生活できなければ介護の仕事を選択する人は限られてしまいます。
地震・津波被災の影響による介護施設の閉鎖・規模縮小によって、大量の介護職員が失職!!メディアで取り上げられそうにない話題ですけど・・・・・
問題解決には、今までとは違った視点での解決策の立案が望まれます。
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