介護福祉教育の展望
「介護疲れ」が原因の殺人事件も 裁判員裁判では 有罪・実刑判決と 重罪になってきつつあります。
「介護疲れ」は 病気でもないし 他の人が判断できるものではないですね。介護施設で介護の仕事をしている人でも 在宅介護の状況は分からない部分があるものです。
「介護疲れ」は 他人が判断するというよりも 自己申告みたいなものです。介護者と要介護者との 人間関係にもよるし 性格にもよりますね。同じ在宅介護でも 頑張れる限界が違いますし 誰にも判断できないものといえます。
東京地裁での判決例です。
在宅介護で 認知症の母親(93歳)を絞殺した息子(66歳)に「懲役4年6月」の実刑判決が出ました。介護がらみの事件は 執行猶予が付く事とが多かったんですけど・・・・
判決理由は「介護を1人で抱え込んでおり同情の余地はあるが 介護の負担を減らす方策を尽くしておらず 短絡的だった」「自ら在宅介護を選択したのに 責任ある態度とはいえない」「デイサービスの利用回数を増やすなど負担軽減策をとらなかった」
法律的には 正しいと思うんですけど・・・・・・
在宅介護の状況は・・・・
脳梗塞を煩い 認知症のある母親を 息子1人で介護していました。 昼夜を問わず名前を呼ばれるなど睡眠不足で疲弊し絞殺という犯行に及んだというものです。
介護者と要介護者の年齢が 93歳と66歳ですから 老老介護に入ると思います。
判決理由はわかるし 殺人という罪は重いけど 介護殺人の場合 執行猶予が付くケースが多かったように感じます。
判決理由も 当事者にしかわからない事情を考慮しているとは思えないですけど 理想論が多いような・・・・
裁判員裁判で行われた結論ですから 裁判員も支持している判決です。 介護は理想と現実は違うものです。
母子だけの介護は 母子間の愛情の深さであると共に 介護は他人には任せられない!!という責任感の大きさですね。
介護施設に入所させればいいけど 母親が望んでいるのか?? 葛藤があったと思います。
更には 経済的理由もあるのでは??? 裁判では経済的な要因は出ていませんけど 年金暮らしには 介護施設の費用は負担です。
いつまで続くかわからない介護生活は 知らないうちにストレスを蓄積していくものです。
逆に 殺された母親にしても 息子が犯罪者になるのを 喜ぶか???
93歳という高齢になって 車椅子生活で認知症であれば 判断力は無いに等しいかもしれませんけど・・・・
個人的には 母親は息子を恨んでいないと感じます。それよりも 自分が亡くなることによって 息子の生活から負担がなくなることを望んでいるのかもしれません。
介護と殺人事件は別物!!としても 再犯の恐れはないし 実刑でなくて 執行猶予をつけてもよかったのではと 感じます。
66歳から 社会から隔離されて刑務所で 生活し 社会復帰の可能性が低くなるほうが 罪作りのように思ってしまいます。
介護が裁かれるとき
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介護殺人事件で、司法がただ刑罰を科すだけでいいのか、大きな課題です。