介護のゴミ問題は注目されていませんけど、高齢社会になって要介護者が増えるほど、ゴミ問題は大きくなります。
介護施設や在宅介護において、要介護者が増えるほどリハビリパンツや紙オムツを利用する人が増えます。
一般の生ゴミと同じように処理できない・・・・
紙でできているといっても、排泄物が含まれていますから重いですし、異臭もあります。
介護職の離職理由として、紙オムツを扱う際の異臭に耐えられない人も多いものです。
トイレは水で流せば、汚物の匂いが消えますけど、介護でのオムツ交換の時には、目の前で汚物を見ますし臭いを嗅ぐ事になってしまいます。
排泄物の大部分は水分ですから燃えにくいですし、燃え出すと高温になってしまいますから、焼却炉を傷めてしまうものです。
介護用品には注目が集まりますけど、使用後の処分についてはゴミ問題として注目されていません。
高齢化が進行すると共に、要介護者は増加します。ただでさえゴミの処理費用が問題になっていて、ゴミを減らす対策が講じられています。
高齢社会において、生ゴミなどの処理については対策が出来上がりつつありますけど、介護の紙製品の処理については対策が難しいものです。
2012年現在、大人用紙オムツは62億8000枚くらい生産されています。
紙オムツはすぐ使用されますから、同じ量のゴミが出ている事になります。
使用済み紙オムツは、年間145万トンにもなるといわれます。
紙オムツを製造する技術は確立していますけど、処分する方法の確立も必要です。
そんな中、使用済みの紙オムツだけを分別して、燃料にするという試みがあります。
日本独自の技術です。
紙オムツを分別回収して、水や分離材と混合する事で、ペレットと言われる燃料や建築資材にするという考え方です。
←←←←ペレットというと、間伐材などを使用して燃料にしたものです。
紙オムツに使用されているパルプは高品質ですけど、排泄された汚物が混じっていますから、紙としてはリサイクルできないものです。
紙オムツからできた、燃料用ペレットは色がついていますけど、特殊な処理をする事で臭いは気にならなくなっています。
介護のゴミには注目が集まらないですけど、避けて通れないものです。
焼却処分できなければ、埋め立て処分になりますけど、場所がない!!
焼却する際には、二酸化炭素の排出が地球温暖化になりそうですけど、パルプの原料は木材ですから、成長の過程で二酸化炭素を吸収しています。
使用済みの紙オムツを回収したり、燃料用ペレットに加工する工程ではエネルギーが必要ですけど、燃料としての二酸化炭素の排出はゼロですから、エコな燃料ともいえるペレットです。
灯油ストーブやエアコンの場合でも、二酸化炭素を排出しますから、紙オムツを原料としたペレットはエコ素材といえます。
高齢化が進行している地方ほど、人口当たりの要介護者は多くなるでしょうから、介護のゴミ対策が大きな問題になりそうです。
ペレット使用できるストーブの普及も大切ですね。
ペレットを燃やす事ができれば、灯油を使用しませんから化石燃料などの節約にもなります。
紙オムツから作ったペレットだけでなく、間伐材などのペレットも燃やす事ができますから、林業の高齢化対策にも貢献できそうです。
★★ 介護の話題は TOP PAGE からどうぞ ★★
ブログランキングに 応援クリック お願いします
↓↓↓↓↓↓↓