介護の仕事と切り離せないのが、認知症への対応です。
介護が不要な高齢者でも、多少の差はあっても認知症はあるものです。
認知症!と言っても、いくつかの症状があります。認知症の中で大部分を占めるといわれるのが「アルツハイマー型認知症」です。
(モットモ、医師の誤診によって、他の認知症であってもアルツハイマー認知症と診断されているケースも多いものですけど)
ノーベル賞で知名度が上がった、京都大学iPS細胞研究所の発表です。
アルツハイマー認知症患者から作成したiPS細胞を使用して、DHA(ドコサヘキサエン酸)が、アルツハイマー予防に役立つ可能性がわかりました。
DHA=青魚!!というイメージがありますけど、今回はiPS細胞の実験ですから、「青魚を食べるとアルツハイマー認知症予防」という事ではありません。
DHAを含んだサプリメントが認知症予防になるという、単純な図式ではありません。
介護の現場でも、認知症が重症化していくケースは多いですから、完治はできなくても現状維持ができるなら、期待したいものです。
ただ、創薬から治験して効果を確認しなければならないですから、実際に使用できるようになるには10年先の話かもしれません。
アルツハイマー認知症は、脳内にAβ(アミロイドベータ)というタンパク質のゴミが蓄積する事で、細胞にストレスがかかり、脳の細胞が死滅する事で起きるといわれます。
他にも脳梗塞等の病気や、血栓などの血管の病気も関係するといわれます。
何といっても、生活習慣病の1つである糖尿病との関係が取り上げられるものです。
アルツハイマー認知症予防には、Aβ(アミロイドベータ)を溜まり難くしたり、分解除去すれば良い!!
そのためにDHAを投与!!
今回は、細胞レベルでの実験ですけど、人間の細胞で効果が確認された事は、創薬のスタートともいえます。
マウスの実験が多いですけど、人間とマウスでは効果が比較できないですね。
問題は、日本の製薬会社よりも海外の製薬会社が実用化すれば、特許の関係で日本では使用が遅れます。
高齢社会に突入している日本のほうが、必要度は高いですけど・・・・・
新薬の実用化に向けた治験や許可は、海外のほうがスピーディですから、投資金額も少なくてすむという現実があります。
スピーディであるという事は、予想外の副作用が出るリスクもありますけど・・・・
しかし、人工物である薬は、人体にとって異物ですから100%安全である!という事はありえない。
現実的に考えると、アルツハイマー認知症予防の為に薬を服用するという事は考えられないですし、診断も難しいものです。
認知症の症状が見られる高齢者に現状維持するという使用法になりそうです。
ただ、薬には体質との相性もありますから、外国人の体質では効果が確認できても、日本人には効果がない!!逆のケースもあるものです。
アルツハイマー認知症は、介護の現場では当たり前になっていますけど、一般的にはボケ症状のひとつに過ぎないものです。
認知症に詳しい医師も多いとは言えませんから、診断技術の向上も期待されます。
DHAがアルツハイマーに有効であるとなった場合、アリセプト(認知症治療薬)のように、乱用に近い状態で処方されるリスクも考えられます。
アリセプトは処方薬ですから、一般の人には手に入らないですけど、DHAはサプリメントとして出回っていますから、トラブルが起きてしまうかもしれません。
アルツハイマーとDHAの関係については、iPS細胞レベルの研究です。
研究内容としては・・・・
DHA投与した細胞の死亡率は15%、投与しなかった細胞の死亡率は32%ですから、体質などとの相性が大きいと推測できます。
介護の現場においても、アルツハイマー認知症の要介護者が減ったり、重症化しなければ、負担軽減につながりますから、期待したいものです。
実用化された場合でも、10年以上先ですから、現在介護をしている人が介護を受ける立場になっているかもしれませんけど・・・・・
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